一枚の風信子55

　「男気」

　　男と　生まれてきたからは
　　男と言われて　花になる
　　金じゃ動かぬ　心意気
　　遠い異国に　あったとて
　　決して　忘れてなるものか
　　行く手に　何があろうとも
　　育ててくれた　故郷(くに)のため
　　愛してくれた　人のため
　　まっ赤な炎が　いつだって
　　胸の奥から　燃えさかる
　　ああ　いつか一度　もう一度
　　男涙の　花が咲く

　　お前が泣けば　俺も泣く
　　言われて泣かぬは　男の恥よ
　　男心が　男に惚れた
　　雌伏のときは　もういいさ
　　もどり鯉して　錦を飾る
　　腕も折れよと　恩返し
　　守ってくれた　故郷(くに)のため
　　支えてくれた　人のため
　　まっ赤な炎が　今日もまた
　　胸の奥から　燃えたぎる
　　ああ　いつか一度　もう一度
　　男涙の　花が咲く

　　努力は　人のあたり前
　　苦労がなければ　花実は咲かぬ
　　その声援に　手拍子に
　　黙っていても　心から
　　感謝の思いは　尽きはせぬ
　　男勝負の　ときは来た
　　いまも変わらぬ　故郷(くに)のため
　　つねに変わらぬ　人のため
　　まっ赤な炎が　闘志になって
　　胸の奥から　燃えしきる
　　ああ　きっと一度　もう一度
　　男涙の　花が咲く

平成の快男児「男気・黒田」の涙を、一枚パチリ。