0905ashiのブログ

毎回オリジナル写真を一枚掲載し、それにまつわる自分の思いやエピソードを書き記します。写真版絵日記のようなものです。

鬼の霍乱(かくらん)。

一枚の風信子238

鬼の霍乱とは。意味や解説、類語。《「霍乱」は日射病のこと》ふだんきわめて健康な人が珍しく病気になることのたとえ。〈goo国語辞典〉

珍しく風邪をひいた。たんと咳が止まらない本格的なヤツだ。こんなにひどいのは7~8年ぶりだろうか。中年になってからは、全然ひかなくなっていたから。10年に一度くらいかな。昔は、年中行事だった。ひいていないときが少ないくらいだった。
で、咳を連発しながら思い出したのが「鬼の霍乱」という言葉。私の親父が生涯でいちどだけ、軽い風邪にかかったときのことだ。大仰に騒ぎ立て、わざわざ別室に布団を引かせ、おまけに医師の往診まで頼んだ彼は、私たち家族が隣室でテレビを見ているのに腹を立ててこう叫んだ。「お父さんが死んだらどうするんだ!」…ただの風邪ですよ。それも、1日か2日で治るような。当時、気管支炎と百日咳を経験していた私は、ホントに驚いたね。こんなの風邪のうちに入らない。案の定、その翌日ケロッとして彼は仕事に出て行った。異常に気が小さくて、しかもジコチュウの塊のような人だった。ああ、鬼の霍乱とはこういうことなんだなと思った。

咳止めに安心の無添加常備飴を、一枚パチリ。