0905ashiのブログ

毎回オリジナル写真を一枚掲載し、それにまつわる自分の思いやエピソードを書き記します。写真版絵日記のようなものです。

国民的名医、逝く。

一枚の風信子250

野球でいえば、私の人生は九回だが、これから一番大事な人生が始まる。
(延長)15回ぐらいまで、子供のためにやりたい。〈平成19年4月〉

日野原重明先生が、亡くなった。御年105歳の大往生だった。延命治療を拒否されたという。他人を他人と思わず、他人の生命を救うことに一生をかけた人だった。きっと天国でも、同じことを当たり前ののようにされるのだろう。心から、ご冥福をお祈りします。

野原に差しこんで、幾にもるくなる…そのお名前を地で行くように、国民の一人一人に健康を惜しげもなくふりまいて歩かれた、見事な生きざまだった。名医とは、心まで治してくれるものかと感じさせてくれた。こんな人はもう出て来ない。改めて、日本は宝物を失ったと思う。

あなたの笑顔が忘れられないと、一枚パチリ。

ひと駅ごとに、何かが遠ざかる。

一枚の風信子249


一枚の切符から ashi
「遠くへ行きたい」「いい日旅立ち」「旅人よ」…旅の歌は、心に残る名曲が多い。聴いているだけで、現実の旅がいつの間にか重なってくる。人生のアクセントと言ってもいいかもしれない。日常から離れてすごす非日常の時。ふだんと違う景色や体験が心地よい刺激を生み、思い出となって残るのだ。どこか甘く、そしてせつない。いい歌ほど、郷愁を感じさせてくれる。
中で1曲だけと言われたら、私は迷うことなく「一枚の切符から」を選ぶ。

♪ひと駅ごとに 何かが遠ざかる 
 ひと駅ごとに 何かが近くなる
 今この胸を ひた走る 
 線路はどこに 続くのだろう
 一枚の切符から♪

秀逸の歌詞と哀愁を漂わせるメロディに、ダークダックスの虚飾を排したコーラスが三位一体となって、聞き手の胸に迫り、心を揺さぶる。「待っているだけでは何も生まれない」と私をやさしく諭してくれた歌だ。

人生を旅に例えたた名曲を、一枚パチリ。

涼を呼ぶ、カッパ君。

一枚の風信子248

河童(かっぱ)は、日本の妖怪・伝説上の動物、または未確認動物。標準和名の「かっぱ」は、「かわ(川)」に「わらは(童)」の変化形「わっぱ」が複合した「かわわっぱ」が変化したもの。河太郎(かわたろう)とも言う。ほぼ日本全国で伝承され、その呼び名や形状も各地方によって異なる。類縁にセコなどがいる。水神、またはその依り代、またはその仮の姿ともいう。鬼、天狗と並んで日本の妖怪の中で最も有名なものの一つとされる。具体例としては各地に残る河童神社、河童塚(鯨塚、道具塚と同じ)がある。〈Wikipedia〉

夏になると、家族が一匹増える。陶器製の「カッパの風鈴」である。同じ妖怪の仲間でも、鬼や天狗などと違って、どこかひょうきんで憎めないところがいい。頭のお皿が乾くと死んでしまうという弱みを抱えていることも、どこか人間的で親しみを感じさせる。今年の初物というスイカを味わっていると、時おりバルコニーから涼やかな風の音色が聴こえてくる。ああ、日本の夏だ。まだ遠くかぼそいが、セミ時雨もやがて盛りを迎えるだろう。その昔、木の盥(たらい)で水遊びしたことを懐かしく思い出した。

ほろ酔い加減?のカッパ君を、一枚パチリ。