ひと駅ごとに、何かが遠ざかる。
一枚の風信子249
一枚の切符から ashi
「遠くへ行きたい」「いい日旅立ち」「旅人よ」…旅の歌は、心に残る名曲が多い。聴いているだけで、現実の旅がいつの間にか重なってくる。人生のアクセントと言ってもいいかもしれない。日常から離れてすごす非日常の時。ふだんと違う景色や体験が心地よい刺激を生み、思い出となって残るのだ。どこか甘く、そしてせつない。いい歌ほど、郷愁を感じさせてくれる。
中で1曲だけと言われたら、私は迷うことなく「一枚の切符から」を選ぶ。
♪ひと駅ごとに 何かが遠ざかる
ひと駅ごとに 何かが近くなる
今この胸を ひた走る
線路はどこに 続くのだろう
一枚の切符から♪
秀逸の歌詞と哀愁を漂わせるメロディに、ダークダックスの虚飾を排したコーラスが三位一体となって、聞き手の胸に迫り、心を揺さぶる。「待っているだけでは何も生まれない」と私をやさしく諭してくれた歌だ。
人生を旅に例えたた名曲を、一枚パチリ。
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