0905ashiのブログ

毎回オリジナル写真を一枚掲載し、それにまつわる自分の思いやエピソードを書き記します。写真版絵日記のようなものです。

2016年9月のブログ記事

  • 母は、ただ待ち続けた。

    一枚の風信子70 写真の「桔梗」は、一生涯、恋人を待ち続けた若い娘がいたという物語にちなんで、「永遠の愛」「誠実」という花言葉がつけられたという。 男は、みんなエディプスだと思っている。私も、典型的なマザコンだった。幼い頃から、父は加害者、母は被害者という図式が定まっていた。外では借りてきた借りて... 続きをみる

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  • 哀しみを受けとめてくれた、トランペット。

    一枚の風信子69 ニニ・ロッソの「嘆きの天使」が好きだ。 詩情高く、哀切に富んだメロディーが胸を揺する。 魂のゆりかごのような情愛が、曲全体にあふれている。 「みんな、哀しみを背負って生きているんだよ」という天使の声を、 トランペットが優しく伝え奏でる。 人は苦しみに出会ったとき、悲しみに落ち込ん... 続きをみる

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  • 自分でも信じられない、歯の話をします。

    一枚の風信子68 世にも不思議な体験を話したい。 その前に、私はロッテとはなんの関わりはないことを、あらかじめお断りしておく。 「キシリトール」入りのガムと歯磨き(キシリデント)を常用してから、10年近くになる。きっかけは、原産地で「原木を歯ブラシに使っている人たちに虫歯がない」という報道を目にし... 続きをみる

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  • 国民総生産第3位なのに、貧困率第4位の不思議。

    一枚の風信子67 個人商店が受難の時代だ。 写真は、都心近郊の人気都市に建設された公団(いまはurというらしい)の、団地中央にある商店街を写したもの。日曜のお昼だというのに、人影がまばらで気味悪いほど静かだ。どこかの過疎が進む、地方の商店街ではない。総戸数1200戸を超え、最寄り駅まで徒歩5 分の... 続きをみる

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  • 恋なんて、じいさんでもできるさ。

    一枚の風信子66 年をとっても、恋はする。 いつものように振られても、 いつかはきっと想いをこめて、 こりずに通うが恋の路。 すげなくされればなおのこと、 惹かれ焦がれは世の習い。 夜明けとともに目覚めては、 日が昇るその前に、 ここが逢瀬か迷い淵。 釣れない素振りはいつものこと。 惚れた弱みにゃ... 続きをみる

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  • 孤独こそ、ストレス太りの原因か?

    一枚の風信子65 生活保護を受けている男性では、3人に1人がメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)で、喫煙者が4割以上いることが厚生労働省の調査で分かった。いずれも生活保護を受けていない男性より割合が高い。受給者は健康への関心が低いという結果もあり、厚労省の担当者は「食事が安くて高カロリーのジ... 続きをみる

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  • アメリカが凄かった、あの頃。

    一枚の風信子64 団塊の世代にとって、アメリカは常に輝くマスト、希望の星だった。もう昔のことだが、大学最終年に最後の夏休みを記念して、中学高校時代の学年同窓会を校庭で開くことになった。発案者でもある私は、必要品の交渉も担当した。特に欠かせないのがビールとコーラ。校舎の丘下にあるキリン麦酒の工場の異... 続きをみる

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  • こんな山頂に、どうやって神社を建てたんだろう?

    一枚の風信子63 写真の古色蒼然とした神社は、初心者向けの手軽なハイキングコースとして人気の高い「八王子城蹟」の山頂にある「八王子神社」である。下の登り口から徒歩約1時間と距離は短いが、最後の10分は立派な山道になっていて、それなりにきついところもある。 で、単純・素朴な疑問? こんな不便なところ... 続きをみる

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  • 料理の数式は、単純な足し算だからいい。

    一枚の風信子62 変な進学校に間違って入ちゃったのが、間違いのもとだった。運良く(運悪く)受かってしまったのが、とんでもなくつまらない中学・高校だった。もともと、私の成績では合格確立の低いところだったのに、「算数は答えだけ記入すればいい」というだけで教師にもしかしたらと薦められたのが吉(凶)と出た... 続きをみる

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  • 過ぎ去りし時よ、日々よ。

    一枚の風信子61 初恋。私の場合は、中学3年の時だった。 友人宅を訪ねた折に、その妹にひと目ぼれした。黒い瞳のきれいな少女だった。ポニーテイルの髪に、触れてみたかったのを憶えている。インスタントコーヒーを初めて飲んだのもここだったし、コリーというアメリカの大型愛玩犬を室内で飼っているのを見たのもこ... 続きをみる

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  • 私のネットオークション、喜怒哀楽。

    一枚の風信子60 4年ほど前から、ネットオークションでの売買をやっている。日本全国はもちろん、海外のオークションにも参加したこともある。海外のショッピングは、取引時間(主に輸送時間)が長くなるのがネックでやめてしまったが、物によっては相当安く手に入った。直輸入ということになるからだ。国内で気を付け... 続きをみる

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  • 「よいっしょ」をひんぱんに言うようになったら、年寄り。

    一枚の風信子59 本日は敬老の日。写真の昭和記念公園では、65歳以上が入園無料となる。ネットのホームページによると、花畑にキバナコスモスが満開という。カミさんが楽しみにしていたのに、あいにくの雨模様。泣く泣くあきらめた。 朝刊に、『「年寄り」と呼ばないで』という見出しで、「65歳以上=高齢者」に見... 続きをみる

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  • 杓子定規でしか、考えられない人。

    一枚の風信子58 私は、社会科学部というおまけのような、訳の分からないところを出ている。デーモン小暮とかいう悪魔の御仁とは同期だ。最初の授業で、学部長が「社会科学とは常識を疑う学問である」と言った。気に入ったネ。息の詰まるような世の中に、爽風が吹き込まれた感じがした。以来、今日までずっと「座右の銘... 続きをみる

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  • 「ばびこ」さん、いつもナイス!をありがとう。

    一枚の風信子57 最初にお断りしておきます。 今回は、完璧な私信です。ご覧になる方は、あらかじめご承知おきください。 「ばびこ」さん、こんなブログに毎回のようにナイスをいただき、ありがとうございます。自分の思うことを勝手に公開しているわけですから、反応がなくても仕方ありませんが、手応えがあるとやっ... 続きをみる

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  • 美人薄命とは、キミのための言葉だよ。

    一枚の風信子56 正式の名を、「月晃(つきひかり) たんぽぽ」という。 月光のなかでも光り輝いて見える、カナリアン・イエローの美しい肢体と、宝石のルビーにも似た赤い眼の持ち主で、ひと目ぼれだった。ヒナの時からスリ餌で育てて、家人にもよくなついていた。大人しく控えめな優しい心根の娘で、同居家族の「ぴ... 続きをみる

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  • これが男だ、黒田博樹。

    一枚の風信子55  「男気」   男と 生まれてきたからは   男と言われて 花になる   金じゃ動かぬ 心意気   遠い異国に あったとて   決して 忘れてなるものか   行く手に 何があろうとも   育ててくれた 故郷(くに)のため   愛してくれた 人のため   まっ赤な炎が いつだって ... 続きをみる

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  • 人前で、歌ってはいけないと言われたけれど。

    一枚の風信子54 面と向かって、「人に聴かせる歌じゃない」とはっきり言われたことがある。 これまでに、下手と言われたことがないので面食らったし、腹も立った。小学校の頃の学芸会の合唱団から始まって、中学・高校ではのど自慢大会にも出演した。大学では、フォークバンドも結成しようとした(典型的な楽器音痴の... 続きをみる

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  • 私は、これでタバコをやめました。

    一枚の風信子53 冒頭は、2~30年前に流行った「禁煙パイポ」のテレビCMのキャッチである。 私がやめたのも、ちょうどその頃だ。3回目のトライで成功した。なぜやめられたのか?決め手は「恐怖」にあった。1度目、2度目は、喫煙をあきらかに甘くみていた。「いつでもやめられる」と軽く考えていたし、それほど... 続きをみる

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  • 錦織君、「ユニクロ」ってサイズおかしくない?

    一枚の風信子52 私の身長は163cm、体重は53kg。日本人としても、小柄なほうである。既製服なら、SサイズでだいたいのところOK。ところが、あの有名な「ユニクロさん」にかかると、とても一筋縄ではいかない。写真の2枚のシャツをご覧いただきたい。どちらも、れっきとした(?)メイド・イン・チャイナの... 続きをみる

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  • 「障害者テニスは、文化だ」と言った人。

    一枚の風信子51 リオのオリンピックが終了し、次はパラリンピックが始まった。五体健全な人たちでもたいへんなスポーツを、ハンデをものともせずに挑み、こなす選手の努力・奮闘には頭が下がる思いがする。或るテニスの有力選手が「障害者のテニスは文化だ」と言ったという。こんなに先頭に立って頑張っているのに、相... 続きをみる

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  • 拝啓 斉藤岩吉商店様

    一枚の風信子50 過日は、素晴らしい品物をお送りいただきありがとうございました。 畳の表替えをするか、い草の上敷にするか迷っていたのですが、ネットで調べたところ、御社の上敷の評価がかなり高いため、注文させていただきました。 結果は、こちらの予想をはるかに上回るものでした。オーダーサイズは1mmの狂... 続きをみる

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  • 「たくみ」って、モノをつくる人じゃないの?

    一枚の風信子49 たくみ【巧み/▽工/▽匠】 1 細工師・大工など、手先や道具を使って物を作る職人。工匠。「飛騨の―」 2 技巧や意匠。「―を凝らす」 3 美しいものを作りだすわざやはたらき。 4 はかりごと。くわだて。たくらみ。           〈goo国語辞書〉 ウイークエンドの夕方6時か... 続きをみる

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  • 向こう側のことは、誰も分からないんだからさ。

    一枚の風信子48 死を除いて、この世に絶対はないと思っている。 宗教はあると力説する。この世だけではない。あの世のことまでいろいろと解説し、頼みもしないのに面倒まで見てくれると言う。だから、信用しない。 ある高名な新興宗教の勧誘員の言葉として知られる、三題噺を紹介しよう。 信者が事故に遭ったが、幸... 続きをみる

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  • どこかほっとするね、木の道は。

    一枚の風信子47 ハケ(崖):はけは、「まま」、「はば」、「のげ」などとともに崖地形、あるいは丘陵・山地の片岸を指す日本の地形名、日本の古語、現在の方言であり、その地形を持つ日本の地名の読みである。国分寺崖線や立川崖線など武蔵野台地の崖線を解説する際によく聞かれる ... 〈Wikipedia〉 ... 続きをみる

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  • ムッツリじいさんと、ニコニコばあさん。

    一枚の風信子46 団塊の世代も、いよいよ後期高齢期を迎えようとしている。本格的な余生の時代に入ったわけである。そこで、今どきの「じいさん・ばあさん」について一考してみた。 まずは、「じいさん」。 かなり閉鎖的で、ますます頑迷になり、いっそう短気になっている。現役時代に満たされない暮らしを送っている... 続きをみる

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  • 部屋中を愛でいっぱいにしたかったら、小桜インコをお飼いなさい。

    一枚の風信子45 暮らしの中で、あなたがもし寂しいと感じたら、小桜インコとの共同生活をおすすめしたい。始めたその日から、ラブラブバードの愛らしさ、いとしさの虜になると思う。特に、ヒナの頃から育てあげれば、あなたを最愛のパートナーとして認めてくれるはず。 コザクラインコ(小桜インコ、学名:Agapo... 続きをみる

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  • ちょっと覗いてみたくなる、和風民芸のお店。

    一枚の風信子44 立川は富士見町の旧奥多摩街道沿いに、ぽつんと一軒だけ営業しているノスタルジーあふれるお店がある。名は分からない。「竹と民芸の店」という幟があるだけだ。個人の名前をそのまま付けたら似合いそうな、昔ながらのたたずまいが気に入っている。 何度か店内に入ってみたが、それこそ懐かしの品のオ... 続きをみる

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  • 読みたいくせに、読み終わりたくない本。

    一枚の風信子43 読書好きなぼくは、だいたい年間100冊くらいの本を読む。おもしろかった本にはランクをつけている。①一気に読んでしまう本②時間やまわりのことを忘れてしまう本③途中で読むのが惜しくなる本の3パターンがある。最高ランクは③で、7~8年に一度あるかないかというくらい珍しいことだ。この手の... 続きをみる

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  • 温暖化のためか? 山女魚が釣れなくなった渓。

    一枚の風信子42 台風一過の昨日、とっておきの渓に「山女魚」を釣りに行ってきた。 神奈川県の外れにある小さな渓流で、普段は水が少なくまったく釣りにならない。さすがにかなりの雨が降ったようで、田舎の小川とは思えないほど増水していた。対岸に渡るのも苦労するほどだった。2年ほど前に行った時もこんな状況で... 続きをみる

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