0905ashiのブログ

毎回オリジナル写真を一枚掲載し、それにまつわる自分の思いやエピソードを書き記します。写真版絵日記のようなものです。

ここが変だよ、日本の魚。

一枚の風信子157


かつては日本海側の富山や新潟で有名だったブリが、いまは日本の太平洋沿岸でも捕れるようになっていて、年中スーパーに並んでいる。一時はほとんど姿を消してしまったマイワシやサバはどんどん資源量が復活している。かつては南にいたクロマグロが最近は北海道まで上がって来ている。南方の底魚だったイシダイ、ガザミ、マトウダイなども東北沿岸で捕れるようになった。そうかと思えば北のサケはかなり減っている。日本列島をめぐる「魚相」そのものが変わっているのであり、そしてそれは、何十年単位の周期で訪れる海洋環境の変転であり、同時に、世界的な温暖化の影響も多少はあるのかもしれない。〈YAHOOニュース〉
そういえば、今年はブリのアラ煮を飽きるほど作った。刺身は、ほとんど食べなかったけど…。常食する刺身の中では、富山県・氷見のブリがピカ一だと思っている。ここのブリは、血合いが黒っぽい赤銅色をしていて、身の締まりと油の乗りが全然違うのだ。この氷見ブリが東京でほとんど見かけなくなってしまった。近年にない不漁と言う。今年は、サンマも高値が続いて、ようやく安くなったと思ったら、すぐに生ものから解凍ものになってしまった。「旬の魚介類を、新鮮なうちに食することこそ最上のごちそう」と考える私にとっては、何とも寂しい話だね。


日本海産の小鯛を湯引きにした刺身を、一枚パチリ。