0905ashiのブログ

毎回オリジナル写真を一枚掲載し、それにまつわる自分の思いやエピソードを書き記します。写真版絵日記のようなものです。

奇跡的な味、「いちご煮のだし」。

一枚の風信子135



生まれて初めて、「いちご煮」という加工食品を食した。
「ウニとアワビの潮汁」というサブタイトルのある缶詰で、青森特産らしい。知人からのいただき物で、これまでに名前だけは知っていたが、どんなものかは想像もつかなかった。ふたを開けてみるとほとんどが汁。かんじんの具は5分の1程度で、ちょっとがっかり。ところがところが、この汁がメチャクチャに美味しい。「だし」と名の付くものさまざまあれど、この芳醇馥郁さ、この上品さ。うまいを通り越して、すごいのひと言。
説明書きには「おじや」「炊き込みご飯」「茶碗蒸し」などに適しているとあるが、それどころじゃない。煮物、鍋物、味噌汁、和え物、炒め物、漬物など、ほぼ全般にわたって隠し味として利用できるね。暮れのおせち料理はこの「いちご煮のだし」のおかげで、味がひとランク上になるのは間違いない。ネットで調べたら、写真の415g缶が1,300円程度。この味なら高いとは思わないな。
「茶碗蒸し」を作ってお裾分けしたら、先方の賞賛の言葉の中に「飼い猫が、私の食べ終えた器をナメまくるの。こんなこと初めてですよ」というおまけも付いてきた。うちの「五郎丸」もそうだけど、ホントに味の分かる猫が多いね。


「食わず嫌い」ではなく「高値嫌い」だった逸品を、一枚パチリ。