0905ashiのブログ

毎回オリジナル写真を一枚掲載し、それにまつわる自分の思いやエピソードを書き記します。写真版絵日記のようなものです。

昭和記念公園のタンポポは食べなかった、うさぎ。

一枚の風信子136



10年近く前になるが、うさぎを飼っていたことがある。手のひらサイズのかわいい小うさぎだった。近くのホームセンターの店員の仲人口(相手の良いことしか言わない)に乗せられて、ただでもらってきた。これ以上大きくならないというから、もらう気になったのだ。
これが文字通り「ただほど高いものはない」になった。わが家に着いたと思ったら、もう倍のサイズになっていた。ウソみたいな話でしょ。後は推して知るべし。1カ月も経たないうちに、あれよあれよの倍倍ゲーム。奥行80cm×幅60cmのゲージでも小さく感じるほどの育ちぶり。2DKのわが家の狭さを、ひと際思い知らされたものだ。
この成長ホルモン剤を飲んだような「うさちゃん」のなによりの好物がタンポポ。仕事の帰りや週末は、タンポポ狩りが日課になった。それなのに、せっかく採ってきてもひと口も食べないのが「昭和記念公園」と「多摩川土手」産のもの。なぜ?恐らく農薬が含まれているから。多摩川では、雑草取りのあとに白い液体を噴霧しているのを何度も見かけた。記念公園内のタンポポも、きっと農薬をたっぷり吸っているんだろうな。きれいに咲き誇る花々や芝を眺めながら、見た目とは裏腹に、彼らもあまり幸せそうな気がしなくなってきた。


「昭和記念公園のお花畑のポピー」を、一枚パチリ。