0905ashiのブログ

毎回オリジナル写真を一枚掲載し、それにまつわる自分の思いやエピソードを書き記します。写真版絵日記のようなものです。

遠くへ、行ってみたかった。

一枚の風信子153


遠くへ行きたい
作詞:永六輔  作曲:中村八大


知らない街を 步いてみたい  どこか遠くへ 行きたい
知らない海を ながめていたい  どこか遠く へ行きたい  
遠い街  遠い海  夢はるか  一人旅
愛する人と めぐり逢いたい  どこか遠くへ ...


旅に出るということは、ひとつの日常から逃れることだった。昔は、周りの空気がすべてうっとうしく感じられる時期があって、休みといえばどこかへ出かけたものだ。結婚してからは、旅が渓流釣りに形を変えて長い間続いていた。関東・中部・北陸・東北と、山女魚のいる川を訪ねて、気の向くままに釣り歩いた。そして、足腰が言うことをきかなくなってくると、カミさんと近くの低山を散策するようになった。刺激は少ないけれど、季節の移ろいが感じられて、それなりの良さがあると思う。風はそよぎ、光はまどろむ。花は香り、鳥は鳴き、緑がまばゆい。ただそれだけのことが、不思議にうれしく感じるようになった。いまは、日常のなかに小さな旅がある。


遠くへ行きたい ashi


高尾・城山の山頂から、一枚パチリ。