0905ashiのブログ

毎回オリジナル写真を一枚掲載し、それにまつわる自分の思いやエピソードを書き記します。写真版絵日記のようなものです。

「俺は、戦争が始まっても大丈夫」と言った男。

一枚の風信子78



「東大に行けばなんとかなる」「一流企業に就職すればなんとかなる」「公務員になればなんとかなる」…。寄らば大樹の陰、その親方日の丸的な考え方は、自立できない、大人になりきれない日本人の悪い癖だと思うが、お金が何より重要視される今の世では仕方ないのかもしれない。でもそうした生き方は、引き換えにもっと大切なもの、例えば生命の愛しさであるとか、真っすぐな心であるとかを見失うことにならないか?「自分さえよければ、後は知ったことか」という生き方は、あまりにも寂しい。
NTTの下請けをやっていた或る作業員は、戦争を危惧する私にこう言い放った。「戦争が始まったって、俺はいいさ。ここで働いている限り、召集されることなんてないもんね」これが、人としていう言葉かね。彼は、東京六大学出身の自称インテリである。あんたは無事でも、召集される人たちのなかに、あんたの親類や友だちや、あんたを支えてきてくれた人がいるかもしれないじゃないか。
人があって、人が生きていて、初めて自分が生きていられるなどということは、一度も考えたことがないんだろうね。
哀しいね、そいう生き方は。ちなみに、彼の年収目標は1,000万円という。


「お金に使われる人生は寂しくないか?」と、一枚パチリ。