0905ashiのブログ

毎回オリジナル写真を一枚掲載し、それにまつわる自分の思いやエピソードを書き記します。写真版絵日記のようなものです。

外国人から学んだ、京言葉。

一枚の風信子75


日本大好き外国人を特集したテレビ番組が流行っている。
つい最近でも、日本語ペラペラで自称京都通の外国人が出ていた。
彼の私たちへの質問:「お宅の娘さん、ピアノ上手くならはりましたね」と隣人に言われたら、なんと答えますか? 「あら、気がつきませんで。ご迷惑をおかけしましたね」と謝るのが正解だそうだ。
つまり、ピアノの音がうるさいということをオブラートに包んだような表現で言っているわけで、そこに京都人の細やかな気遣いがあるということらしい。まわりに角を立てないと言われればそれまでだけど、まわりくどいとも、皮肉じゃないかともとれる言いかたである。人によっては「いやみ」と解して、根に持たれるケースもあるだろう。
私なら、申し訳ないけどという気持ちを込めて「ピアノの音、何とかなりません?」とお願いするけど。人の思いは言葉だけで通じるものではなくて、相手の表情を汲み取ったうえで、身振り、手振りなどが加わり、初めて伝わってゆくものじゃないだろうか。昔から電話が苦手なのは、相手の表情が見えないというもどかしさがあるからだ。
ちなみに私は、関東生まれの関東育ちである。


「わが家にドンと居座っている京風箪笥?」を、一枚パチリ。