0905ashiのブログ

毎回オリジナル写真を一枚掲載し、それにまつわる自分の思いやエピソードを書き記します。写真版絵日記のようなものです。

ゴミを拾う、元世界チャンピオン。

一枚の風信子74


「カエル跳び」でボクシングの世界王座を獲得し、そのユニークな発想で一世を風靡した輪島功一さん。「炎の男」とも言われた彼の本当の凄さは、「一度負けた相手に必ずリベンジする」こと、世界戦のリターンマッチで2度も勝っていることにある。こんな根性のあるボクサーは他にいないだろう。4~5年ほど前に、私は何度かご本人に会っているし、ひとことふたこと言葉も交わしている。彼は、井の頭公園の外れにある自宅周辺のゴミくず拾いを日課としていた。もちろん、ボランティアで。第一印象は、やさしげなじいちゃん。話してみると、とても気さくなじいちゃん。NTTの電話工事の警備を担当していた私にも、人懐こく声をかけてくれる。「すんごいねェ。こんな人と車の多いところ整理すんの~?いや、たいへんだねェ。立派だねェ」と。聞いているほうが恥ずかしくなるようなセリフを、真面目な顔で言ってくれるんだ。もともと前からファンだったけど、ますます好きになっちゃったね。


彼の名語録のうち、特に気に入っているふたつを紹介しよう。
●「この世の中には、確かに神様はいる。しかし、死ぬほど努力した人間にしか微笑んでくれないんだ」
●「親がいい背中を見せずにいい子が育つと思うかい?こういうこと言うと『また面白くもないこと言いやがって』と思うだろうけど本当のことは面白くないもんなんだよ」


「やせ蛙  負けるな輪島  ここにあり」を、一枚パチリ。