0905ashiのブログ

毎回オリジナル写真を一枚掲載し、それにまつわる自分の思いやエピソードを書き記します。写真版絵日記のようなものです。

「障害者テニスは、文化だ」と言った人。

一枚の風信子51

リオのオリンピックが終了し、次はパラリンピックが始まった。五体健全な人たちでもたいへんなスポーツを、ハンデをものともせずに挑み、こなす選手の努力・奮闘には頭が下がる思いがする。或るテニスの有力選手が「障害者のテニスは文化だ」と言ったという。こんなに先頭に立って頑張っているのに、相応の評価をしてくれないと嘆いているようでもある。弱者をおろそかにしがちの風潮に、抗議しているようでもある。多分、彼を取り巻く環境も、健常者のスポーツ選手に比較すると格段に落ちるのだろう。
昔、何の広告だか忘れたが、往年のハンサム男優が「ハリウッドよ、ぼくを見ろ」というキャッチフレーズのもとで、モデル出演していたのを思い出した。どこか、せつなく寂しい感じを漂わせていた。
この選手の発言にも、似たような雰囲気がにじみ出ていた。
「文化」として、世の中に受け入れてくれないもどかしさや孤立感の中から、「誰かが言わなければ」という切実な思いが伝わってくる。
かつて、「これほどの 努力を 人は運という」とご自愛されたコメンテーターの張本さん。こういう人には「運がないねえ」とでも言って、済ませるのでしょうか?


「何も足さない、何も引かない」独立独歩の自然を、一枚パチリ。