0905ashiのブログ

毎回オリジナル写真を一枚掲載し、それにまつわる自分の思いやエピソードを書き記します。写真版絵日記のようなものです。

どこかほっとするね、木の道は。

一枚の風信子47

ハケ(崖):はけは、「まま」、「はば」、「のげ」などとともに崖地形、あるいは丘陵・山地の片岸を指す日本の地形名、日本の古語、現在の方言であり、その地形を持つ日本の地名の読みである。国分寺崖線や立川崖線など武蔵野台地の崖線を解説する際によく聞かれる ... 〈Wikipedia〉


立川から国立へ続くハケ(崖)の湿地帯に、木の道がある。ただそれだけの散歩道なのに、こういう情景に出会っただけで、なんとなくうれしくなる。自然のままにしておきたいけれど、少しだけ手を加えさせてもらう。人工が遠慮しながら、自然のところへ仲間入りさせてもらうという感覚。「すみませんね」という気遣いが感じられるたたずまい。夏なら遠くセミの鳴き声を聞きながら、蝶の舞やトンボの姿などが見られたら、なおのことうれしい。


なぜか、木の道が湖沼を縦断する「尾瀬」の雄大な光景を思い出した。あたり一面を彩る水芭蕉はないし、燧ケ岳の勇姿も、澄み渡る水中で遊ぶ岩魚も見られないが、美しい青い空は変わらない。「ああ」という感嘆のため息こそ出ないけれど、どこか「ほっ」と息をぬけるそんなエリアがあるというだけで、捨てたもんじゃないなと思う。


「どうってことないんだけどナ」でもねと、一枚パチリ。