0905ashiのブログ

毎回オリジナル写真を一枚掲載し、それにまつわる自分の思いやエピソードを書き記します。写真版絵日記のようなものです。

ちょっと覗いてみたくなる、和風民芸のお店。

一枚の風信子44

立川は富士見町の旧奥多摩街道沿いに、ぽつんと一軒だけ営業しているノスタルジーあふれるお店がある。名は分からない。「竹と民芸の店」という幟があるだけだ。個人の名前をそのまま付けたら似合いそうな、昔ながらのたたずまいが気に入っている。
何度か店内に入ってみたが、それこそ懐かしの品のオンパレード。笊(ざる)、竹籠、菅笠、釣り魚籠、背負い子、文箱…。農家の人や山間で暮らす人たちが、閑期を利用してせっせと手仕事にいそしんでいる姿が目に浮かぶようだ。
この時世だから仕方がないのかもしれないが、メイド・イン・チャイナが少なくないのに驚かされる。商品によっては「作り手が少なくて、買い手が少ない」というから、仕方がないのかもしれない。わが家の寝室を照らすシーリング・ライトのシェードは、中国産の菅笠を使っている。値段は780円。国産の3分の1くらいだったと思う。実際に比較してみないと違いは分からない。「ていねい」か「雑」かの差が、そのまま価格に反映しているということかな? 竹で編んだ屑箱は、見た目の質感を重視して国産を選んだ。1,800円だった。洒落たインテリアとして選ぶなら、もちろん国産をおすすめしたい。中国産では望めないシックな風合いがあると思う。


日本に生まれたことを感謝しつつ、一枚パチリ。