0905ashiのブログ

毎回オリジナル写真を一枚掲載し、それにまつわる自分の思いやエピソードを書き記します。写真版絵日記のようなものです。

「金の種」は、芽が出たと思ったら、しぼんだ。

一枚の風信子38

ひと昔以上も前の話だが、共同馬主だったことがある。
馬主といっても600分の1口を持っているだけで、それも或る夕刊紙のプレゼント企画に当選したものだから、偉そうなことは言えない。「ゴールドジーン」(金の種)と名づけられた。タイキシャトルの子だったから、[フライトゥザムーン」(きみに首ったけ)という名にしたかったのだが、却下された。
月々3千なにがしかの預託料を払うことでわが愛馬となった彼は、芝で7戦3着1回といまいちの成績でダート路線に変更。いきなり3着に来て、次の9戦目で初勝利。単勝配当は930円だった。だが、これまで彼のすべての出走レースに勝馬投票券を購入してきた馬主の私に、今回だけは当たり馬券がない。わが家のペットが急病で入院したため、出走の知らせをネットで確認し忘れたのである。何たる偶然、何たる不運。その後、彼は3度出走したが、二度と勝ち馬券にからまなかった。後で聞いたところによると、共同馬主の馬は、みんなから文句が出ないように1回は目イチの仕上げをして、勝たせるようにするのだそうだ。それに乗りそこなった私が悪いということになるね。その後、他の馬券の方も当たらなくなったような気がするから、不思議なものだ。


「運の恐さ」を教えてくれた愛馬を偲び、一枚パチリ。