0905ashiのブログ

毎回オリジナル写真を一枚掲載し、それにまつわる自分の思いやエピソードを書き記します。写真版絵日記のようなものです。

駄菓子屋さんにあった、ブリキのおもちゃ。

一枚の風信子36


団塊世代には、たまらない懐かしさを感じさせるブリキのおもちゃ。
写真のものは、すべて駄菓子屋さんで売っていたもの。これはもちろん復刻版だが、当時は5円から30円くらいの値段だった。ゼンマイで動くものが高めで、欲しいと思ってもなかなか購入できなかったことを憶えている。ラムネやアイスキャンディー、グリコのキャラメルが5円の時代だった。駄菓子類は何個で1円というのもあった。2、3円あれば、待ち遠しい紙芝居を近くの空き地で見られたのである。ぼくたちのこづかいも普通の子は5円で、10円も持っていれば「いろんなものが買える」と、ワクワクしたものだった。
その中でどうしても欲しくて、大枚15 円をはたいて購入したのが、写真左下の「ぽんぽん丸」。蒸気の原理を応用したこのおもちゃは、少量の水を入れたタンクを小さなさなろうそくで沸かして、その蒸気で走らせるというもの。実際に、ポンポンという音を出すのがうれしくて、お風呂に浮かべて何回も試しては、親に長湯を叱られたものだった。
今はただ眺めているだけで、過ぎて帰らぬ「昭和の古き良き少年時代」へとぼくを誘ってくれる。


「浅草橋の問屋で探し求めた駄菓子屋のおもちゃ」を、一枚パチリ。