19の命を抱きしめて。猫の天使は87歳。
一枚の風信子34
毎日、毎日365日、雨の日も風の日も欠かさず、朝な夕なに野良猫たちの世話をする人がいる。自宅に、外では暮らせない(全盲とか)3匹の猫を引き取っているほかに、近くの2つの公園に8匹づつ、計19匹の猫たちの面倒をみる。餌だけではない。寝床のセッティングもするし、具合が悪ければ病院へも連れて行く。すべて、自己負担で。誰の手も借りず、どこの助けも借りない、たった一人のボランティア活動である。現在のお年はなんと87歳。こうした活動が、もう30年にも及ぶという。「ただ、好きなんですね」と微笑む彼女。その膝の上で、まどろむ野良ちゃん。「奇特な人」では片付けられない、優しく深い情愛を感じるのは私だけだろうか?
わが家のカミさんが、エイズで白血病の野良ちゃんを引き受けたときに、猫ボランティアの方何人かに[きっといいこと、ありますよ」と言われたという。猫が「恩返し」をしてくれるのだそうだ。このおばあちゃんにも、「いいこと」がたくさんあってほしい。カミさんは、この方がお年の割りにとても元気なことに驚き、ボランティア活動のおかげかもしれないと言った。猫たちの「恩返し」の一つという見方もできるだろう。
野良ちゃんが贈らせた[恩返し」の手料理を、一枚パチリ。
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