0905ashiのブログ

毎回オリジナル写真を一枚掲載し、それにまつわる自分の思いやエピソードを書き記します。写真版絵日記のようなものです。

天地を創造した神様の、あやまち。

一枚の風信子197


神のお気に入りは人間以外の生物だった。鷹、ゾウリムシ、アルマジロ、ブドウ球菌、ケンミジンコ、そしてイグアノドン…ついに地球上は、多種多様の生物でいっぱいになった。愛すべきもの、憎々しいもの、やさしいもの、野蛮なもの、取るに足らないもの、目が覚めるほど美しいもの…。(中略)人間だなんて!なんてたわけた発想なんだ。これほど危険な思いつきはない。だがよくよく考えてみると、じつに魅力的な賭けでもあり耐え難い誘惑を感じずにはいられなかった。もしかすると、やってみるだけの価値はあるのかもしれぬ。なるようになるだろう。天地を創造するからには、楽観的な発想も必要だ。「こっちへ寄こせ」全能の神は宿命の設計図をつかむと、承認のサインをしたためた。〈ブッツァーティ短編集「神を見た犬」より〉


そうですね、神様。
「なるようにしか、なりませんね」
あなたの言われる通りに、とても楽観的な発想です。
ホントに、やってみるだけの価値なんてあったんでしょうか?。


ひねりの利いた着想が素晴らしい著作を、一枚パチリ。