0905ashiのブログ

毎回オリジナル写真を一枚掲載し、それにまつわる自分の思いやエピソードを書き記します。写真版絵日記のようなものです。

アメリカの風は、 自由の匂いを運んできた。

一枚の風信子12



スカッとさわやか、コカコーラ!
高度成長経済が始まる昭和30年代の半ば、それまで炭酸飲料といえばラムネかサイダーしか知らなかったぼくらに、このアメリカの飲み物は大きなカルチャーショックをもたらした。その刺激的な味わいは洗練されたボトルデザインとあいまって、初体験に驚愕する舌を通じて脳に達し、彼の国の自由と豊かさへの憧れをより一層かきたててくれたものだ。
「底抜けに明るい笑顔とリッチな暮らし」
当時、アメリカといえばハリウッド映画で見る絵空事のような世界を思い描いていたぼくに、コカコーラの広告が提示する一般庶民の暮らしぶりは、とても新鮮でさわやかにうつった。みんなが自由に遊び、自由に愛し、自由に暮らす…。少し努力すれば、「ぼくらもああいう生活ができるかもしれない」「アメリカは実は手の届くところにあるのかもしれない」と。


たったひとつの飲み物に、その広告に影響されて、
ぼくはコピーライターという職業を選んだ。


コカコーラの販促用カードを集めて、一枚パチリ。