0905ashiのブログ

毎回オリジナル写真を一枚掲載し、それにまつわる自分の思いやエピソードを書き記します。写真版絵日記のようなものです。

思わず腰が引ける、 立川の吊り橋。

一枚の風信子11



私の地元、立川市の根川緑道の散歩コースに、小さいけれど立派な吊り橋がある。
「根川貝殻坂橋」という総天然木造りのその橋は、実に凝った造りが人目を引く。引退した宮大工さんがお金をたくさんもらって、自分の趣味で好き勝手にこしらえたみたいな感じ。時代劇の舞台としてなら、いいかもしれない。京都の舞妓さんが和傘をさして歩いたら、よく似合うだろうなと思った。
だけどさ、こんな風雅な佇まいの橋が必要というのかしら?たかが散歩道の一角に。


高さに怖じけるのではない。実際、高さは2階建て程度で、流れもチョロチョロだ。橋そのものが、周りに較べて立派過ぎるから腰が引けちゃうのだ。私のような一般庶民が歩いて渡っていいのだろうか。まさか、土足厳禁なんて書いてないよネ。
その昔、岡本太郎さんという有名な芸術家が「座ることを拒否する椅子」という作品を
つくったけれど、こちらの方は「渡ることをためらわせる橋」と呼びたいほど。立川市はこんな税金の使い方をしているんだなと、妙な感心をした。「馬子にも衣装」という言葉だってあるにはあるけれど、違和感が過ぎるとミスマッチ。「適材適所」でしょ、やっぱり。ま、ほとんどの人は、こんなこと気にしないで渡っていますがネ。


芸術的な橋を、及び腰で一枚パチリ。